北海道支部について
私たち日本産業カウンセラー協会は1960年に創立され、蓄積された豊かな経験に基づく講座を通し、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの養成に努めてまいりました。
かつて協会は、現在のような地区ごとの支部組織ではなく、会員有志の学習組織構成で、北海道も札幌分会・旭川分会と別れており(100名未満の組織は分会)、養成講座も通信講座のみでした。1995年に協会指導の下、札幌で全国統一の通学講座が始まり、2000年に初めて会員数が100名を超え、札幌分会から札幌部会となりました。
2004年、札幌部会と旭川分会が合併し、北海道支部を設立いたしました。現在では会員数は657名(2017年6月現在)であり、協会全体からすれば少ない勢力ですが、札幌の事務局を拠点に、広大な北海道全域をカバーしています。特に民間カウンセリング機関などが量的に手薄な地方に積極的に出向き、カウンセリング・研修などを通じ津々浦々の皆様のニーズに応えるべく事業を展開してきました。
また、電話相談を平日昼に常設し、遠隔地の方々の相談にも対応しています。さらに当支部は、自治体・官公庁など行政機関からの信頼を得て、公的事業の受け皿になってきたことが特徴です。
札幌においては、「産業カウンセラー養成講座」「キャリアコンサルタント養成講習」を毎年度複数回実施し、これからの産業の発展のために不可欠な傾聴スキル、キャリア開発支援スキルを習得した人材を世に送り出しています。これらは、当協会の活動に直接従事するだけでなく、資格取得者が勤務する企業組織などでこうしたスキルを活かしていただくことが大事な目的です。
資格取得後のさらなるスキルアップ、会員相互の研鑽のための講座や学習会が盛んなのも当支部の持ち味です。特に「会員研修」では、最新のカウンセリング理論やキャリア開発理論とその実践を学ぶために、各大学などから講師を招き、札幌だけでなく各地で講座を開設しています。今年度からは、支部公認の「自主学習会」も立ちあがり、キャリアコンサルティングの実務等について会員相互で学び合っています。
一方、北海道は広域で、活動には大変な時間やコストもかかり、研修一つとっても会員の経済的負担等多くの課題があります。働く人たちの環境の変化、厳しい現実の中で産業カウンセリングの果たす役割と責任が益々重要になってきている現在、北海道支部は、その期待に応えていくため、更なる成長をしなければと考えております。
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会北海道支部